自宅を離れて避難所で生活する事とは。

百年住宅

大規模災害によって、自宅が居住できない状態になったらどうなるのか?

しばらく避難所で生活する事になります。避難によって自宅を離れる際のチェック項目や、避難所生活でのルールやマナーをご存じでしょうか?

リスク:無人になった居住では、空き巣被害や火災が発生する可能性が。また、避難所生活では、感染症など健康面の心配も。

〇留守中の住居で想定される二次災害

・空き巣

避難の為無人んとなった家で起こりやすいのが「空き巣被害」。例えば、東日本大震災では地震発生の3月から6月末までの4ヶ月間、民家や商店街を狙った空き巣が岩手・宮城・福島3県で1,233件発生したと言われてます。前年の同時期と比較して1.5倍の数字です。

 

・通電災害

災害発生後、停電が復旧されるときに起こる「通電災害」。壊れた配線コードや電気器具、照明器具へ再通電することで出火の恐れがあります。家が無人のときに出荷すると初期消火ができず、自宅が全焼したり近隣の家に延焼したり大火災になってしまう恐れがあります。

 

〇避難所生活で想定されるリスク

・トイレ問題

慣れない避難所生活では、多くの人が「トイレに行きづらい」と感じるようです。その結果、トイレを我慢して便秘や膀胱炎になったり、トイレの回数を減らそうと食事や水分摂取を控えることから脱水症状、脳梗塞、心筋梗塞など、命を落とすリスクにつながる事があります。

・熱中症

多くの人が集団生活を行う避難所では、室内の温度が上昇しやすい傾向にあり、また、十分な空調設備が整っていない場合もあります。その結果、熱がこもりやすく、熱中症の危険が高まります。重症化すると、命を落とす危険もある熱中症、特に体温調節機能が低下している高齢者の方は、注意が必要です。

・感染症の流行

密集した環境下で多人数が暮らす避難所での生活は、新型コロナウイルス感染症はもちろん、インフルエンザや急性胃腸炎などの感染リスクが高まります。2011年の東日本大震災では、岩手県内の避難所で数十人規模のインフルエンザが集団発生。2016年の熊本地震では、南阿蘇村の避難所でノロウイルスが検出され、14人が病院に搬送されました。特に、冬は新型コロナウイルス、インフルエンザの同時流行が懸念される季節。適切に対応することができないと、災害から身を守るための避難所で、いろいろ感染症のクラスターが発生してしまうかもしれません。

・エコノミークラス症候群

血行不良でできた血栓が、肺の静脈を詰まらせることで起こる「エコノミークラス症候群」。限られたスペースでの避難所生活や車中での避難生活は、狭い空間で長時間座って足を動かさないことが多く、発症のリスクが高くなります。

・臭い問題

赤ちゃん、高齢者、ペットなど、特有の臭いがあります。大きな体育館などで十分な喚起をしていても匂ってきます。また、喫煙所であったとしても匂ってくるタバコの匂い。介護中者の汚物の匂いなど、苦手な方にとっては想像するだけでも具合が悪くなってくる事でしょう。

 

※イラスト 高山千草 様

 

いかがでしょうか。地震が起きた後、仮に手持ちの預金や少額借入でマイホームの修繕が可能だとしても、一斉に修繕が行われるため順番待ちになります。運良く前半に修繕してもらえたとしても保険屋の審査や認定に要する日数を含めれば数ヶ月を要します。

私の住んでいる地域は静岡県。「来る来る詐欺」で今のところ南海トラフは大人しいですが、「必ず大きな地震が起きる」と思っております。

大規模災害(特に地震)が起きた時、百年住宅なら避難所の心配は不要。納戸に家族分の食料と水分、簡易トイレやラジオ、懐中電灯、電池など用意しておけば良いだけです。

現在マイホームをご検討中の方は、百年住宅も選択肢の一つとして計画してみてはいかがでしょうか。当方、百年住宅に住み始めてから4年目ですが、間取りなどの設計や諸々、ほぼ1から打ち合わせしてきましたので、微力ながら何かアドバイスできるかもしれません。

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